道路や河川で見かける橋の多くは「桁橋(けたばし)」か「ラーメン橋」に大別されます。両者の最大の違いは、上部構造(橋桁)と下部構造(橋脚・柱)の接合方法にあります。
一般的な桁橋は、下部の橋脚の上に「支承(シュー)」と呼ばれるゴム製や鋼製の緩衝装置を置き、その上に独立した橋桁を載せる構造をとっています。部材同士が固定されていないため、温度変化による桁の伸縮を逃がしやすい反面、強い地震動を受けると桁が橋脚から外れて落下する「落橋リスク」が存在します。
一方のラーメン橋は、橋桁と橋脚をコンクリートの打設や溶接によって完全に一体化させる「剛結構造(ごうけつこうぞう)」を採用しています。接合部(節点)が強固に固定されているため、上から荷重がかかった際、橋桁にかかる曲げの力(曲げモーメント)が柱側にも分散して伝わります。部材全体で力を分け合う仕組みにより、桁の中央部分がたわみにくく、橋桁自体の厚みを薄く設計できる点が大きな特徴です。