ブルンストロームステージ上肢の判定基準|臨床で迷う理由と評価の極意

ブルンストロームステージ上肢の判定基準|臨床で迷う理由と評価の極意

ブルンストロームステージ上肢の判定基準|臨床で迷う理由と評価の極意の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

養成校の学生や新人セラピストが作業療法臨床実習や理学療法評価のカンファレンスで涙を呑む場面の多くは、上肢のステージIVとVの判断に集中しています。臨床実習指導者(バイザー)から「今の肩の挙上、本当にステージIVと言い切れる根拠はある?」と問われ、言葉に詰まってしまう光景は今も昔も変わりません。

臨床実習生の手記や若手セラピストが集う研究会の報告において、頻繁に吐露されるのが次のような葛藤です。

「患者さんが一生懸命腕を前に伸ばしてくれたのでステージIVと記録したところ、バイザーから『体幹が右に傾いて肩甲骨を力任せに引っこ抜いて代償している。肘も20度曲がっているから共同運動の域を出ていない、IIIだ』と指摘され、自分の観察の浅さに愕然とした」

ネット上の医療従事者向けコミュニティや知恵袋でも、「上肢のステージIVテストで、手背を腰の後ろへ回す動作がどこまで行けば合格なのか」「腰骨に触れる程度で合格にしてよいのか」という疑問が絶え間なく投稿されています。腰後方への手背回旋テストの本質は、「大胸筋などの強力な内転・内旋筋の支配から逃れ、広背筋や上腕三頭筋を使って肩関節を伸展・内旋できるか」という点にあります。骨盤の横に触れるだけで体幹を前屈させてごまかしている動作を合格と判定してしまうミスが、現場のデータ検証からも浮き彫りになっています。

森 瞳
著者

森 瞳

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。