ベアトリスを語る上で欠かせないのが、特徴的な語尾「〜かしら」「ベティーは〜」に込められた繊細な芝居です。単なる記号的なアニメ言葉に終わらせず、その裏にある寂しさや愛情、プライドを滲ませる演技プランは新井里美さんならではの職人技と言えます。
その真骨頂が発揮されたのが、第2期第24話「俺を選べ」におけるナツキ・スバルとの契約シーンでした。400年もの間、禁書庫で「その人」を待ち続け、絶望の果てに死すら望んでいたベアトリスが、スバルの泥臭くも真っ直ぐな言葉に心をこじ開けられる歴史的名場面です。
新井里美さんは、拒絶の絶叫から嗚咽、そして堰を切ったように溢れ出る感情の機微を圧倒的な熱量で演じきり、放送当時SNS上では「涙が止まらない」「神演技すぎる」と称賛の嵐が巻き起こりました。
契約を経て迎えたアニメ第3期では、スバルの契約精霊として最前線でバトルを繰り広げるなど、活躍の場が大幅に拡大。マナの消費に制約を抱えながらも、知恵と陰魔法を駆使してスバルを支える頼もしい相棒としての姿が描かれており、コミカルな日常会話から緊迫した戦闘シーンまで、新井さんの円熟味を増した芝居が物語を力強く牽引しています。