エアコンつけっぱなしは本当に安い?こまめに消す比較と2026年の真相

エアコンつけっぱなしは本当に安い?こまめに消す比較と2026年の真相

エアコンつけっぱなしは本当に安い?こまめに消す比較と2026年の真相の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

「エアコンをつけっぱなしにしていたら、翌月の請求額が数千円も跳ね上がった」「いや、逆に24時間稼働させたほうが安くなった」――ネットの掲示板やSNSでは、正反対の体験談が入り乱れています。この混乱が生じる最大の要因は、エアコンの心臓部であるコンプレッサーの稼働メカニズムとインバーター制御の性質があまり知られていない点にあります。

エアコンの電気代において、最も電力を消費するのは電源を入れた直後の約15〜30分間です。室温を設定温度まで一気に引き下げる(または引き上げる)ために、コンプレッサーはフル回転し、最大で1,000W〜1,500W以上の電力を消費します。一方で、一度室内が設定温度に到達すると、室温を保つだけの安定運転に移行し、消費電力はわずか100W〜200W程度まで急激に落ち込みます。

つまり、短時間の外出で電源を「こまめに消す」行為は、室温が外気温度に近づいてリセットされることを意味します。帰宅後に再びスイッチを入れるたびに、エアコンは過酷な高出力運転を強いられるわけです。ダイキン工業が実施した実証実験でも、日中の30分程度の外出であれば、電源を消さずにつけっぱなしにしたほうが電気代が安くなるという結果が明確に示されています。

しかし、外出時間が1時間を超える場合や、夜間の外気温度が下がる時間帯では、消していた間の積算電力がゼロになる恩恵のほうが上回ります。「つけっぱなしのほうが絶対に安い」と過信し、数時間の外出時まで稼働させ続ければ、確実に電気代は割高になります。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。