日本のテレビ史を語る上で、日本テレビ系列で放送され社会現象となった『火曜サスペンス劇場』の存在は外せない。数々の名作が誕生したこの伝説的な枠で、彼の人気を決定づけたのが看板シリーズ『小京都ミステリー』だ。
日本各地の風情ある街並みを舞台に、事件の真相と人間の業を描き出したこの作品は、茶の間に愛される不朽の名作となった。「2時間ドラマ」という独自のエンタメジャンルを確立し、その第一人者として君臨した実績は伊達ではない。クライマックスでおなじみの崖のシーンは、単なる定番のパターンではなく、追い詰められた犯人の魂を救済する人間愛の象徴として、多くの人々の心に深く刻まれている。