【緊張高まる台海】2026年最新現地ルポ:台湾が踏み切った「全民防衛」のリアルと日本への波紋

【緊張高まる台海】2026年最新現地ルポ:台湾が踏み切った「全民防衛」のリアルと日本への波紋

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週末の台北市内の公民館。集まっているのは軍人ではなく、ごく普通の市民たちだ。女子学生、幼い子供を連れた母親、定年退職したシニア層まで、幅広い世代が熱心に耳を傾けている。

彼らが学んでいるのは、ターニケット(止血帯)を使った応急処置や、瓦礫からの救助手順、さらには暗闇での避難方法だ。「黒熊学院」に代表される民間の防衛教育団体が主催するワークショップは、募集開始から数分で枠が埋まるほどの盛況ぶりを見せている。

「怖がっているだけでは家族を守れない。自分でできることを増やしたい」。参加した24歳の女性会社員は、止血帯を自分の腕に巻きつけながらきっぱりと語った。軍任せにせず、市民一人ひとりが社会の強靱性(レジリエンス)を支える一員になるという意識が、確実に広がりを見せている。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。