リカちゃん電話を語るうえで避けて通れないのが、1980年代後半から1990年代にかけて学校の怪談ブームとともに全国の小中学生へ広まったホラー都市伝説の存在だ。
最も有名なのは、「リカちゃんに電話をかけて切ると、直後に非通知で折り返しの着信が入る。『私リカちゃん、今駅に着いたの』『私リカちゃん、今あなたの家の前にいるの』と徐々に近づいてきて、最後に『私リカちゃん、今あなたの後ろにいるの…』と囁かれて振り返ると消される」という戦慄のストーリーである。
調査の結果、この都市伝説は「メリーさんの電話」として知られる伝統的な西洋怪談のプロットが、当時子どもたちの間で身近だったリカちゃん電話の知名度と結びつき、口裂け女などの流行怪談と融合して変形したものだと判明している。当然ながら、公式のリカちゃん電話から個人の電話へ逆探知して折り返し着信がかかってくるようなシステムは存在しない。
当時の子どもたちが深夜に勇気試しでダイヤルし、間違い電話や混線によって起きた些細な出来事が尾ひれをつけて語り継がれた結果、一大都市伝説へと発展したというのが真相だ。