内閣官房長官直属のデビルハンターとしてデンジを拾い、彼にとって憧れの存在であり続けたマキマ(CV:楠木ともり)。その麗しい佇まいの裏に隠された正体こそ、他者を従属させ意のままに操る「支配の悪魔」でした。マキマの真の目的は、自分が熱烈に崇拝する「チェンソーの悪魔」の力を手に入れ、自らの手でより良き世界を再構築すること、そして何よりチェンソーマンと対等の関係を結ぶことにありました。
マキマの冷酷な計略によってもたらされた最大の悲劇が、早川アキの「銃の魔人」化です。人類共通の恐怖の象徴であった銃の悪魔は、アメリカ大統領の契約によってマキマへと差し向けられますが、返り討ちに遭った末、遺体となったアキの肉体を奪われ魔人へと仕立て上げられました。
雪合戦の無邪気な幻覚を見ながらデンジの家を襲撃するアキと、涙を呑んで彼を討伐せざるを得なかったデンジ。さらに、アキを喪い絶望するデンジの目の前でパワーが無惨に撃ち抜かれるなど、マキマが仕掛けた容赦なき精神的破壊は、多くの読者にトラウマ級の衝撃を与えました。最終的にデンジは、マキマへの愛を胸に抱いたまま彼女を「食べる」という常軌を逸した決断によって支配の連鎖を断ち切ることになります。