欧州の女子フットボール界は、年々フィジカルの強度とスピードが増している。体格に恵まれた大型選手がひしめくWSLにおいて、157センチと小柄な彼女がなぜ中盤で圧倒できるのか。その秘密は「空間の支配」にある。
身体を直接ぶつけ合う前に、身体の向きや間合いの取り方で有利な状況を作り出す。相手が力任せに前進しようとする瞬間に、吸い寄せられるようにボールをかっさらうインターセプトは芸術的ですらある。フィジカルのハンデを技術と知性で完全に無効化してみせるプレーは、世界のフットボール界における「新しいボランチ像」を提示し続けている。