伝説のボカロP「ハチ」の正体とは?米津玄師の原点と2026年の現在

伝説のボカロP「ハチ」の正体とは?米津玄師の原点と2026年の現在

伝説のボカロP「ハチ」の正体とは?米津玄師の原点と2026年の現在の背景について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

なぜ彼は自身が歌唱する活動を本格化させた後も、ハチという看板を完全に捨て去ることはしなかったのでしょうか。そこには、表現媒体に対する明確な美学が存在します。

ハチ名義の作品において、VOCALOIDは単なる「人間の歌唱の代替品」ではなく、無機質だからこそ到達できる過剰な表現のための楽器として扱われます。早口で人間離れした跳躍をするメロディや、人間が歌えば角が立ちすぎるダークな世界観を、ボーカロイドというフィルターを通すことで純粋な芸術へと昇華させています。

一方、米津玄師名義では、人間の肉声が持つ体温や呼吸、他者とのコミュニケーションへの渇望が主軸に置かれています。ハチ名義で発表されたフルアルバムは、その純度の高い世界観を凝縮した宝箱のような存在です。

  • 1stアルバム『花束と水葬』(2010年):『結ンデ開イテ羅刹ト骸』『Clock lock works』などを収録。緻密なプログレッシブ・ロックと寓話的世界観が融合した初期の金字塔。
  • 2ndアルバム『OFFICIAL ORANGE』(2010年):『マトリョシカ』『パンダヒーロー』『ワンダーランドと羊の歌』などを収録。ポップネスと攻撃的なバンドサウンドが極限まで高められた大傑作。本人が歌唱した『遊園市街』も収録。
松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。