野球ファンの間では長年、「体重を増やしすぎると身体のキレが失われ、足が遅くなるのではないか」「怪我のリスクが高まるのではないか」という懸念が囁かれてきました。ネット掲示板やSNSでも、大谷選手がサイズアップするたびに同様の議論が巻き起こってきました。
しかし、実際のスタッツはこの通説を完全に覆しています。ドジャース移籍後も大谷選手はメジャートップクラスのスプリントスピード(秒速約8.5メートル以上)を叩き出し、シーズン50盗塁以上を記録するなど、圧倒的な走塁能力を証明しました。物理学的に見れば、体重が増加してもそれを動かす筋力と神経系の出力がそれ以上に向上していれば、加速力や最高速度は落ちません。
大谷選手が示したのは、「柔軟性を犠牲にしない機能的バルクアップ」の有効性です。関節可動域の確保と動的ストレッチを徹底しているため、増量しても投球フォームやバッティングフォームが窮屈にならず、むしろ余計な力みを排除した効率的な身体操作を実現しています。