開館60周年!山種美術館が誇る至高の日本画と特製和菓子の秘密

開館60周年!山種美術館が誇る至高の日本画と特製和菓子の秘密

開館60周年!山種美術館が誇る至高の日本画と特製和菓子の秘密の全貌を詳しく解説してご紹介します。

山種美術館の鑑賞体験を語る上で、エントランスロビーに併設された「Cafe 椿」の存在を外すことはできません。このカフェが美術ファンの枠を超えて絶大な人気を集める理由は、青山の老舗菓匠「菊家」に特別オーダーしているオリジナルの特製生和菓子にあります。

提供される生和菓子は単なるお茶請けではなく、現在開催されている展覧会の出品作品をモチーフにして一から意匠が考案されています。例えば、速水御舟の『名樹散椿』が展示されている期間には、紅白の花びらや葉の重なりを繊細な練り切りで見事に表現した和菓子が登場します。絵画の余韻に浸りながら、「先ほど展示室で観たあの色彩が、いま目の前の菓子として昇華されている」という粋なリンクを五感で楽しめる仕掛けです。上品な甘さのこし餡や風味豊かな抹茶との相性は抜群で、平日の午後でも和菓子目当ての来訪者が列を作るほどの盛況ぶりを見せています。

鑑賞の記念に立ち寄りたいミュージアムショップの限定グッズも、デザイン性と実用性を兼ね備えた逸品が揃っています。大判の公式図録はもちろんのこと、展示作品の部分拡大をあしらった一筆箋やクリアファイル、日本の伝統色を活かしたオリジナルの和雑貨、老舗文房具店とのコラボレーションによる絵葉書など、大人の知的好奇心をくすぐるアイテムが充実。展示室を出た後も、日常に日本画の美意識を持ち帰ることができる工夫が凝らされています。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。