ロマンスカーの座席を回転させる構造は非常にシンプルですが、正しい手順を踏まないと機構のロックが解除されず、無理な力をかけて破損や怪我を招く恐れがあります。座席を向かい合わせにする際、あるいは進行方向へ座席の向きを変更する際の標準的な操作ステップは以下の通りです。
【座席回転の基本4ステップ】
- 背面設備の確認と完全収納:回転させる前に、前の座席の背面テーブルが確実にしまわれているか、ドリンクホルダーにボトルが入っていないか、フックに荷物が掛かっていないかを確認します。
- リクライニングの復元:座席がリクライニングされた状態では回転時に引っかかる原因となるため、シートの傾きを初期状態(直立位置)へ戻します。
- フットペダルの踏み込み:座席の通路側(または座席下部中央付近)に設置されている金属製・樹脂製の「回転用フットペダル(足踏みレバー)」を足でしっかりと奥まで踏み込みます。
- 座席の旋回とロック確認:ペダルを踏み込んだ状態のまま、通路側からシートの肩口を手で押し出すようにして中央(通路側)を経由させながら180度回転させます。「カチッ」とラッチ(固定具)が噛み合う音がするまで確実に回し切ることが重要です。
特に注意すべき点は、窓側の壁面に向かって無理に回そうとしないことです。ロマンスカーの回転座席は、通路側の空間を利用して旋回する設計になっています。また、ロックが不完全な状態で着席すると、電車の加減速時にシートが勝手に動いて非常に危険です。回転後は座席を軽く前後に揺らし、完全に固定されているかを必ず確認してください。