カブトムシを野外へ放つことが許容されるのは、極めて限定的な条件を満たした場合のみです。カブトムシを野生に戻す注意点として、以下の絶対条件を厳守してください。
【放流が認められる3つの絶対条件】
- 採集者本人が捕まえた個体であること:購入個体、景品、人から貰った個体、自宅で何代も累代飼育した個体は一切放流できません。
- 捕まえた「まさにその場所」であること:「同じ市内だから」「隣町の山だから」は不可。採集した雑木林と同一エリアでなければなりません。
- 採集から数日以内の健康な個体であること:何週間も飼育して体力が衰えた個体や、フセツ(足の先端)が欠損した個体は野外で自活できません。
上記条件をクリアした上で、カブトムシ逃がす場所おすすめの環境としては、日中に直射日光が遮られ、樹液が出ているクヌギ・コナラの雑木林を選定します。公園の単独で植えられた桜やケヤキの木に放しても、餌場がなく数日で衰弱死してしまいます。
また、カブトムシ逃がす時期と時間帯も生命を左右します。時期は活発に繁殖行動を行う7月上旬〜8月中旬が限度であり、9月以降の冷え込みが始まる時期の放流は命取りとなります。時間帯は、鳥類などの天敵が活動を停止する日没直後の19時〜20時頃が最適です。木の幹の低い位置や樹液の出ているポイントに優しく這わせ、自力でしっかり掴まったことを確認して立ち去りましょう。決して木の上から放り投げたり、見晴らしの良い場所に放置してはいけません。