シリアスな勝負論が展開された『ワールドユース編』ですが、実はキャラクターたちの恋愛事情が一気に動いたシリーズでもあります。
猛虎・日向小次郎を翻弄したソフトボール女子・赤嶺真紀
貧困や家族を背負い、誰よりもストイックに勝利を追い求めてきた「猛虎」日向小次郎にも、ついに春が訪れます。監督から代表離脱を言い渡され、沖縄で単身特訓を敢行していた日向が出会ったのが、女子ソフトボール日本代表候補の赤嶺真紀でした。
ストレートで物怖じしない真紀は、日向のトレーニングを手伝う中で惹かれ合い、別れ際には日向へ不意打ちのキスを敢行。恋愛に免疫のない日向が赤面して狼狽する姿は、これまでの猛虎像を覆すギャップとして大きな話題を呼びました。日向がイタリア・セリエAのユヴェントスへ移籍した後も真紀は現地へ応援に駆けつけるなど、互いを高め合うアスリートカップルとして良好な関係を保っています。
石崎了と西本ゆかりの結婚、そして孤高の若林源三
南葛のムードメーカー・石崎了と、早苗の親友である西本ゆかりの恋は、ケンカ友達からスタートした等身大のラブコメディです。実家の銭湯を手伝いながら不器用に向き合う2人は、後にプロ入りを果たした石崎のプロポーズを受け入れ、めでたく結婚に至りました。
対照的なのが、天才GK・若林源三や「フィールドの貴公子」岬太郎です。岬にはフランス時代のアズミなど好意を寄せられる描写があったものの特定の関係には至らず、若林に至っては「サッカーがすべて」という孤高のプロ意識を貫いています。ドイツの過酷な環境で自らを鍛え上げる若林にとって、ピッチ以外の雑音を徹底的に排除するストイシズムこそが信条であり、その生き様もまた多くのファンに愛される理由となっています。