SNSやネット掲示板上では、連載当時およびアニメ放送後にハンターハンター コムギ 生存説が一定数浮上したことがあります。「パームの千里眼で確認された後、密かに保護されたのではないか」「解毒剤で一命を取り留めたのではないか」といったファンの救いを求める憶測が飛び交いました。
しかし、綿密な事実検証を行うと、生存説は100%誤りであり、原作・公式設定において完全に否定されています。
なぜこのような噂が生まれたかには明白な背景があります。第一に、前述した「第318話の最期が真っ黒な背景の台詞のみで進行したため、直接的な遺体描写が見えにくかった点」が挙げられます。そして第二に、「パーム=シベリアが二人の行く末を見守り、王の脅威が去った後に救出に入ったはずだ」という読者の強い哀惜の念が誤読を生んだのです。
しかし、続くコミックス第31巻(選挙・アルカ編の冒頭)における地下シェルターのシーンで、事実は決定的なものとして提示されています。そこには、静かに横たわり、手を取り合って永遠の眠りについた二人の遺体描写がはっきりと描かれていました。軍儀の駒が静かに散らばる中、寄り添う二人の指先は冷たく固まっており、疑いようのない死を迎えていたことが確定しています。死という逃れられない結末を受け入れたからこそ、二人の愛は神話的な美しさとしてファンの心に刻み込まれているのです。