生まれてから一度もハサミを入れていない赤ちゃんの髪の毛は、毛先が自然に細く尖った「胎毛(たいもう)」と呼ばれる特別な状態です。一度でもカットすると毛先が平らになってしまうため、ファーストカットで切り落とした髪は一生に一度しか手に入らない貴重な成長の証となります。
胎毛筆(赤ちゃん筆)の作り方と必要な毛量
伝統的な記念品として根強い人気を誇るのが「胎毛筆」です。専門の筆工房に髪の毛を送ることで、職人の手によって一本の記念筆に仕立ててもらえます。
- 必要な長さと毛量:一般的に「長さ5cm〜6cm以上」「束ねた時の太さが大人の小指から親指程度(直径8mm〜1.5cm以上)」が基準となります。
- 採取のコツ:頭頂部や後頭部の毛が長く伸びている部分から、根元近くをヘアゴムでしっかりと縛った上で、結び目の1cm下をハサミで一気に切り落とします。バラバラにならず工房へ送りやすくなります。
- 毛量が足りない場合の対処:髪が薄い赤ちゃんであっても、芯に別の毛を混ぜる「先巻き筆」の手法や、少量の毛(長さ3cm程度)でも作成できるペンダントタイプやメモリアルスタンドを選択することで記念に残すことが可能です。
近年では、筆という形にこだわらず、子どものイラストが描かれた台紙に小さな切り込みを入れ、カットした毛束を差し込んで額装する「ファーストカットアート」を自作・購入する家庭も増えています。リビングにさりげなく飾れるインテリアとして、2026年現在も高い人気を集めています。