インターネットの検索窓に「布施博」と入力すると、サジェストワードに「難病」「病気」「余命」といった不穏なキーワードが並びます。しかし、結論から言えば布施博が国の指定難病や不治の病に侵されているという事実は一切ありません。
では、なぜこれほどまでに「難病説」が既成事実のように語られるようになったのでしょうか。その背景には、2010年代後半から民放の医療バラエティ番組や情報ドキュメンタリーで公表された、あまりにもショッキングな闘病風景がありました。
当時、番組の密着カメラが捉えたのは、かつての屈強なイメージからは想像もつかないほど足腰を痛め、杖なしでは数歩も歩けない姿や、移動時に車椅子を余儀なくされる姿でした。さらに、痛みに顔を歪める様子や頬がこけたビジュアルが視聴者に強いインパクトを与え、放送後にネット上のまとめサイトやSNSで「重篤な難病にかかったのではないか」という尾ひれがつき、独り歩きしてしまったのが真相です。
報道各社の取材記録や本人の手記・公の場での発言を照合しても、公表されている病名は「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」および膝の変形性関節症であり、医学的に体系化された治療法が存在する整形外科疾患であることが確認されています。