ロンギヌスの槍は実在する?本物の所在とエヴァ設定の謎を解く

ロンギヌスの槍は実在する?本物の所在とエヴァ設定の謎を解く

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ウィーンの聖槍は完全な偽物なのか、それとも2000年前にイエスの体を傷つけた実物なのか。この長年の謎に対し、英国の金属工学・考古学者ロバート・フェザー(Robert Feather)氏を中心とする研究チームが詳細な非破壊科学調査を実施しました。

蛍光X線分析および年代測定の結果、槍の本体(鋼鉄の穂先)は西暦700年前後(8世紀頃)に鍛造されたものであることが判明しました。キリストが生きた紀元33年頃よりも700年近く後の時代であり、槍の刃そのものは中世に作られたものです。

しかし、この調査には衝撃的な続きがありました。槍の中央部に金の板で固定されている「細長い鉄のピン(鋲)」を精密分析したところ、この鉄片のみが紀元1世紀頃の古代ローマ時代に作られた釘と成分・構造が一致したのです。

つまり、真相はこうです。初期キリスト教徒の間で大切に守られてきた「キリストを十字架に打ち付けた聖なる釘」を後世(神聖ローマ帝国期)の皇帝が戦場で掲げるため、特製の槍の穂先の中に埋め込み、金の鞘で封印したということです。「槍自体は8世紀の作だが、その中心には1世紀の聖遺物が組み込まれている」という二重構造こそが、科学が導き出した結論です。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。