SNS上にはプロ顔負けの精巧な壁面装飾があふれており、「写真映えする完璧な作品を作らなければならない」というプレッシャーを感じる保育士は少なくありません。しかし、ここには保育の本質を見失う大きな落とし穴が存在します。
保育現場における壁面は、大人の技術を披露するショールームではなく、子どもの内面世界と日々の営みを可視化する空間です。大人がハサミで綺麗に修正しすぎた作品や、全員が一寸の狂いもなく同じ配置で作られた壁面は、子どもの自己肯定感を育む視点からは推奨されません。たとえ糊のはみ出しや形の歪みがあっても、「自分でやりきった」という子どもの手の痕跡が残っていることこそが、最も保護者の心を打ち、教育的価値を持ちます。