野田が手がける楽曲の生々しい歌詞世界は、実体験や当時の心情と密接に結びついていることで知られています。交際期間中にリリースされた楽曲には、吉高との関係性を想起させるものが少なくありません。
対極を描いた2曲のインパクト
特にファンや音楽関係者の間で話題となったのが、『ラストバージン』と『五月の蝿』(2013年10月同時期リリース)の存在です。
『ラストバージン』では「生まれて初めてと これが最後の一人を」と、生涯の伴侶を想うような無垢で深い愛情が歌い上げられています。一方で『五月の蝿』では、愛憎が極限まで振り切れた苛烈な言葉が並び、当時の破局報道や路上での衝突と時期が重なったことから、「吉高への強い愛憎の裏返しではないか」とネット上で大きな反響を呼びました。
【真相の是正】単なる個人攻撃ではなく、表現者のカルシス
野田自身は2015年に上梓したエッセイ『ラリルレ論』などで創作の裏側について触れており、特定の誰かへの個人的な攻撃として楽曲を作っているわけではないことを示唆しています。極限状態の恋愛感情が持つ「美しさ」と「醜さ」を、稀代のソングライターとして純度の高い芸術へと昇華させたというのが客観的な見解です。