国内のネット掲示板(2ちゃんねる等)で拡散された写真は、やがて言語の壁を越えて海外のソーシャルメディアや画像掲示板(Reddit、4chan、Imgurなど)へと波及しました。ここで発生したのが、インターネット特有の「文脈の完全な剥奪(Context Collapse)」です。
海外では「Japanese celebrity puts kitten's head in mouth(日本のセレブが子猫の頭を口にくわえている)」といった扇情的なキャプションとともに拡散され、大手海外ゲーム・ポップカルチャーメディアのKotakuなどが記事として取り上げる事態に発展しました。これにより、彼女が誰であるかを知らない海外ユーザーの間で大きな物議を醸すことになります。
当時の海外ネットユーザーの反応は、大別して以下のような二極化を見せました。
- 困惑・批判派:「動物虐待(Animal Abuse)ではないか」「猫が窒息する危険がある」「寄生虫や感染症のリスクを考えていない不衛生な行為だ」
- 共感・面白がり派:「可愛すぎて食べちゃいたい気持ちは分かる」「日本のカワイイ文化の極端な例だ」「猫が嫌がっていないなら単なるジョークだろう」
特に欧米圏では動物福祉(アニマルウェルフェア)に対する意識が厳格であるため、ジョークとして投稿された画像が「虐待の動かぬ証拠」として一人歩きし、真偽不明のデマやバッシングが再生産される負の連鎖が起きてしまいました。中川さん自身に加害の意図は微塵もなかったものの、視覚的ショックの強さが誤解を増幅させた典型的な事例と言えます。