セルフケアで様子見を続けてよいかどうかの判断は極めて重要です。以下の兆候が1つでも見られる場合は、親指関節痛整形外科受診目安に達していると判断し、専門医(手外科専門医が在籍する整形外科が理想的)の診断を仰いでください。
受診を急ぐべき明確なサインは3点あります。「1週間以上安静にしても痛みが軽減しない」「第一関節が明らかに赤く腫れ上がり、骨が変形している」「指が固まって自力で伸ばせなくなる」場合です。
医療機関では、レントゲン撮影による骨棘(こつきょく)の有無や関節裂隙(軟骨のすり減り具合)の確認、超音波検査による腱鞘の炎症評価が行われます。治療法としては、非ステロイド性抗炎症薬(外用・内服)の処方、関節内や腱鞘内への局所ステロイド注射、理学療法士によるリハビリテーションなどが段階的に選択されます。重篤な腱の引っかかりや関節変形がある場合は、小切開による腱鞘切開術などの低侵襲手術が検討されることもあります。