物語の随所でテレビから流れる長野県大会の高校野球中継。陣内万助の孫であり、栄のひ孫にあたる高校3年生のエース・陣内了平(背番号1)は、名門校を相手に過酷なトーナメントを勝ち上がっていました。
劇中で描かれた試合は、甲子園出場を懸けた長野県大会の準決勝です。試合序盤、了平は快調なピッチングを見せてリードを保ちますが、OZの混乱によって栄おばあちゃんが急逝した翌朝の試合中盤、突如として制球を乱し、相手打線に連打を浴びて逆転を許してしまいます。一時は絶体絶命のビハインドに追い込まれるものの、9回裏の攻撃で劇的な猛反撃を見せ、逆転サヨナラ勝利を飾りました。
映画のエンディングや公式設定資料集、スピンオフ小説などの公式情報を統合すると、上田高校はその後の決勝戦にも勝利し、見事に夏の甲子園(全国高等学校野球選手権大会)への切符を掴み取ったことが判明しています。世界の崩壊を食い止めた陣内家の戦いと時を同じくして、了平もまた自らのグラウンドで最高の栄冠を勝ち取っていたのです。
なお、陣内了平の声を担当したのは、当時子役として劇団ひまわりに所属していた安達直人さんです。本職の高校球児が持つ泥臭さ、若さゆえの荒削りな感情の揺らぎを、飾らない自然体な声の演技で見事に表現し、作品のリアリティを根底から支えました。