渋谷の映画シーンを語る上で欠かせないのが、パルコが運営する2つの映画館の棲み分けです。「渋谷パルコ8階」に位置するWHITE CINE QUINTOと、渋谷ロフト横の三葉ビル7階にある「シネクイント(通常館)」は、名称こそ似ていますが、コンセプトから館内意匠、上映ラインナップに至るまで明確に差別化されています。
WHITE CINE QUINTOの最大の特徴は、「映画という枠を超えたカルチャーの実験場」というポジションです。劇場名の通り、白を基調としたミニマルで上質なロビー空間が広がり、ミニシアター系アート映画はもちろん、海外の音楽ドキュメンタリー、気鋭のファッションフィルム、舞台芸術のアーカイブ映像など、ジャンルレスな企画上映が数多く組まれています。
一方の通常シネクイントは2スクリーン構成で、世界各国の作家性の高いヒューマンドラマや良質なインディペンデント洋画・邦画を中心とした、王道ミニシアターの系譜を受け継いでいます。待ち合わせ場所やオンライン予約時の劇場間違いが多発しているため、鑑賞前のチェックが欠かせません。