ヒップを測る際、多くの人が無意識のうちに間違った位置にメジャーを当てています。アパレルのパタンナー(型紙職人)が服を設計する際、ヒップラインは全体の立体構造を支える最重要基準です。ミリ単位の狂いが着用感やシルエットに直結するため、まずは公式な測定手順を正しく理解しましょう。
測定する際は、素肌の上から直接測るか、薄手のインナー(ショーツや薄手のキャミソールなど)を着用した状態で行います。厚手のデニムや補正下着の上から測ると、実際の体型より1.5〜3.0cm以上大きく計測されてしまうため注意が必要です。
ヒップの正しい測り方の具体的なステップは以下の通りです。
- 直立の姿勢をつくる:両足のかかとを揃えて自然に立ちます。左右どちらかに体重が偏ったり、前かがみ・反り腰になったりすると、骨盤が傾いて数値が歪んでしまいます。
- 一番高い位置(トップヒップ)を特定する:横から鏡を見たときに、お尻のカーブが後ろへ最も突き出ているピーク位置を確認します。
- メジャーを水平に回す:特定したピーク位置にメジャーを合わせ、腰回りを一周させます。このとき、背中側や横側でメジャーが斜めに垂れ下がらないよう、姿見で床と完全に水平になっているかを確かめてください。
- 締め付けずに目盛りを読む:メジャーが肌に食い込まず、かといって指一本分以上の隙間が空かない「肌にぴったり沿うテンション」で目盛りを読み取ります。息を吐ききった自然な呼吸の状態で測定するのがコツです。
ここで混同しやすいのが、ウエストとヒップの測り方の違いです。ウエストはお腹周りの「最も細いくびれ部分(おへそのやや上あたり)」を測るのに対し、ヒップは「最も太く突き出た部分」を測ります。起点の見極めを誤ると、サイズの合わない服を選んでしまう直接的な原因になります。