マルプー成犬は可愛くない?体重・毛色の変化と後悔しない飼育の真相

マルプー成犬は可愛くない?体重・毛色の変化と後悔しない飼育の真相

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インターネットのコミュニティやSNS上で時折囁かれる「マルプーは成犬になると可愛くなくなる」という言説。この噂の背景を動物行動学およびペットサロンの現場目線で掘り下げると、純血種にはないミックス犬特有の成長プロセスに対する飼い主の誤認が浮かび上がってきます。

子犬の頃のマルプーは、マルチーズ譲りの柔らかい直毛とプードル特有のカールが混ざり合い、丸みを帯びたマズル(鼻口部)と相まってまるでテディベアのようなフォルムをしています。しかし、生後7ヶ月から1歳前後の換毛期・骨格成長期を迎えると、以下のような劇的な変化が訪れます。

第一に「マズルと手足の伸長」です。骨格が完成に向かうにつれ、トイプードルの遺伝子が強く出た個体はマズルがシャープに伸び、四肢がスラリと長くなります。子犬期の「コロコロとしたぬいぐるみ感」を成犬期にもそのまま期待していた層にとって、この骨格的成熟が「想像と違う」という落胆につながりやすいのです。

第二に「毛色の退色(カラーフェ化)」が挙げられます。特にアプリコットやレッド、クリーム系のマルプーは、トイプードル由来の退色遺伝子の影響を受けやすく、成犬になる過程で色が薄くなり、淡いベージュや白に近い色合いへとシフトします。「濃い茶色を維持すると思っていた」という認識の齟齬が、ネガティブな感想を生む引き金となっています。

第三に「被毛のウェーブと毛質の硬直化」です。子犬期のふわふわとした軟毛から、コシのある大人の被毛へと生え変わる際、ブローやブラッシングを怠ると毛先が割れ、毛束感が目立ってしまいます。トリマー関係者への取材でも「マルプーはカットスタイル一つで印象が180度変わる犬種。適切な毛量管理と顔立ちに合わせたカット設計がなされていない場合、野暮ったい印象に見えてしまうことがある」との指摘がなされています。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。