ネット上の情報では「全国のスーパーやコンビニで買えるようになった」と語られることがありますが、これには一定の誤解が含まれています。白バラ牛乳が全国の大手流通に一斉配荷されないのには、明確な構造的理由があります。
最大の理由は、前述の通り「鳥取県内の指定酪農家の生乳のみを使用する」という生産量の上限にあります。巨大ナショナルブランドのように全国各地から大量集乳して規格化する手法をとっていないため、物理的に供給できる製品数に限りがあるのです。
さらに、鮮度と風味を最優先するチルド物流の制約上、輸送コストと賞味期限の兼ね合いから、販路は山陰・山陽・関西圏が中心となります。関東圏への輸送は厳選されたルートに絞られており、「買える場所が限定されている」こと自体が、高い品質を担保するための必然的な選択であるという点は知っておくべき重要な事実です。