順調にいけば大学を卒業し、民間企業へ就職する道もあったはずの2人が、なぜ揃って大学中退というリスクの高い決断を下したのでしょうか。過去のバラエティ特番や配信番組、劇場のトークライブで語られた本人たちの生の告白から、その実態を紐解いていきます。
高校時代まで部活動のバスケットボール一筋で、熊本県大会ベスト4に食い込むなど体育会系の極限を走っていた2人。しかし大学に進学すると、それまで彼らを縛り付けていた強烈な規律から解放され、大きな燃え尽き症候群と生活の乱れに直面することになります。
大さんは大学進学後、授業への出席よりもアルバイトや雀荘通い、パチンコといったギャンブルに傾倒していきました。インタビューにおいて大さんは「高校までバスケ漬けだった反動で、自由を手にした瞬間に遊ぶことばかり覚えてしまった」と振り返っています。学問に対するモチベーションを見出せないまま単位取得が絶望的になり、自ら大学を去る決意を固めました。
一方、上京して関東の大学へ通っていた拓さんもまた、東京という大都会の奔流の中で自身の将来像を模索していました。大学の講義を聴きながらも「自分はこのまま普通の社会人になって一生を終えるのだろうか」という強い焦燥感を抱えていたといいます。そんな折、離れて暮らしていた2人の間で交わされたのが、幼少期から大好きだった「お笑いの世界へ飛び込む」という選択肢でした。
双子ならではの直感とシンクロニシティが働き、「中途半端に大学にしがみつくくらいなら、2人で腹を括って芸人を目指そう」と合意。2008年、2人はそれぞれの大学籍を正式に抹消し、東京NSC(吉本総合芸能学院)14期生として入学願書を提出しました。EXITのりんたろー。さん、相席スタートの山添寛さん、ネルソンズといった錚々たる実力派が揃う激戦期の中で、彼らは背水の陣を敷いて芸人人生をスタートさせたのです。