かつて「強豪県」と称された地域の優位性が、急速に崩れつつある。情報伝達の高速化とアナリティクスツールの普及により、全国どこにいても最先端のトレーニング理論や相手チームのデータ分析にアクセスできるようになったからだ。
これまで甲子園出場から遠ざかっていた公立校や、創部わずか数年の私立校が、名門校を土壇場で追い詰めるシーンが目立つ。球速145キロを超える投手が地方のノーシード校に潜んでいることも珍しくない。「どの学校と当たっても一筋縄ではいかない」。ベテラン指揮官たちが口を揃える通り、実力の平準化が大会全体のハラハラ感を倍増させている。