現在の新宿・大久保におけるリアルな現場の空気はどうなっているのか。現地の大久保通り沿いで20年以上飲食店を営む経営者は、近年の街の変化について次のような実情を打ち明けます。
「10年ほど前までは、界隈でトラブルが起きれば『あの組の人間が動くぞ』といった緊張感が路地裏に漂っていました。しかし暴排条例が徹底されて以降、いわゆるヤクザ風の人間が店にみかじめ料を取りに来るような光景は完全に消えました。今見かけるのは、警察のパトロール隊と、インバウンドの外国人観光客ばかりです」
不動産仲介業者の証言によれば、現在大久保エリアで法人・個人名義を問わず賃貸契約を結ぶ際、反社会的勢力排除条項の確認と警察データベースへの照会が徹底されています。少しでも組織関係者との接点が疑われれば即座に契約破棄となるため、組員が表立って拠点を維持することは物理的に不可能です。警視庁が発出する幸平一家 堺組 最新ニュースや検挙速報を見ても、事件化する事案の大半は組名を隠した特殊詐欺やグレービジネスの摘発であり、伝統的な「シマ(縄張り)」ビジネスからの転換を余儀なくされている実態が浮き彫りとなっています。