ネット上の掲示板やSNSでは、「ソフトボールの右翼手は野球と同じで一番打球が来ない」「足の遅い選手はファーストにしておけば問題ない」といった古い固定観念が散見されます。しかし、現代ソフトボールの指導者や選手たちの生の声は、これらを完全に否定しています。
都内のクラブチームを率いるベテラン監督は、取材に対して次のように語っています。
「ソフトボールで『とりあえずライトに初心者を置く』というのは最も危険な采配です。女子でも男子でも、変化球をうまく流し打つ打者が多く、右翼線への鋭い打球が頻発します。さらに、一塁走者が単打で一気に三塁を狙うため、ライトからの三塁送球や一塁へのバックアップが勝敗を直結して分けます。守備位置に『捨てポジション』は一つもありません」
また、「一塁手は捕るだけ」という誤解についても、前述したバントシフトにおいて最も長い距離を猛ダッシュし、打者走者と交錯するギリギリのプレーを強いられるため、実際にはチームトップクラスの敏捷性と状況判断力が要求されます。固定観念に囚われず、選手の長所を正しく生かした配置を行うことが、チームの防御率を劇的に改善させる近道です。