圧倒的な存在感を放ったメジャーデビュー以降、Hundred Percent Freeは続く『十五夜クライシス 〜君に逢いたい〜』でも再び『名探偵コナン』のエンディングテーマ(第37期)を担当するなど、順風満帆なキャリアを歩んでいるように見えました。
しかし、バンドは2013年10月に公式サイト上で年内での解散を発表。同年12月のラストライブをもって、惜しまれつつもその活動に終止符を打ちました。ネット上では「なぜ突如解散したのか?」と様々な憶測が飛び交いましたが、公表された一次情報および当時のメンバーの手記から浮かび上がるHundred Percent Freeの解散理由は、極めて真摯かつ前向きなものでした。
公式アナウンスやラストライブのMCで語られた核心は、「バンドとしての表現をやり切った達成感」と「メンバーそれぞれが目指す音楽的探求・将来設計の分岐」です。一部で囁かれたようなメンバー間の不仲やスキャンダルではなく、ストリート出身の5人がクリエイターとして互いの成長を尊重した結果としての「発展的解消」でした。
2000年代後半から2010年代前半にかけて、日本の音楽業界はフィジカル(CD)からデジタルへの大きな過渡期を迎えていました。そうした激変の時代において、商業的な妥協を排し、自らの音楽的純度を保ったまま幕を引くという選択は、ロックバンドとしての誠実な矜持であったと言えます。