さかなクンが独身を維持している最大の根拠は、その常人離れした私生活のタイムスケジュールと住環境にあります。
現在、さかなクンは豊かな自然と豊かな漁場に恵まれた千葉県館山市に居を構えています。自宅は通称「フィッシュハウス」と呼ばれ、居住スペースというよりもはや本格的な水族館・海洋研究所の様相を呈しています。敷地内には大小数十基に及ぶ特注水槽が設置され、数千匹におよぶ珍しい魚類や海洋生物が生育されています。さらに壁面を埋め尽くす膨大な魚類剥製標本、研究資料、自身が描き溜めた精密な魚類イラスト原画が保管されています。
関係者やテレビの密着ドキュメンタリーで明かされた日常において、起床直後から水槽の水質管理、水温調整、給餌作業、病気の魚の治療に数時間を費やします。公務や大学での講義、テレビ収録以外の自由時間は、ほぼ100%海に出て潜水調査を行うか、水槽の前で魚を観察・スケッチすることに捧げられています。
かつてインタビューで「魚が恋人」「寝ても覚めてもギョ(魚)のことばかり考えている」と語っていた通り、一般的な結婚生活において求められる「配偶者への時間的・精神的コミットメント」を割く余地が構造的に存在しない生活環境であることが分かります。