勝利の美酒に酔いしれる魔法の言葉「とらほー」ですが、ファンの間には暗黙の厳格なプロトコル(作法)が存在します。知らずに使うとコミュニティ内で激しい批判を浴びるリスクすら孕んでいます。
最大の禁忌とされるのが、試合が決着する前に書き込む「フライングとらほー」です。
例えば「9回裏2アウト、あとストライク1つ」という場面や、大差でリードしている7回裏の段階で「勝ったな、とらほー!」などと投稿する行為です。野球において「フラグを立てる」行為は古くから忌み嫌われていますが、SNS時代においては「気の緩みが逆転負けを呼び寄せる」として、他のファンから猛烈なバッシングの対象になります。実際に逆転サヨナラ負けを喫した日には、フライングした投稿者のアカウントが炎上する事態すら発生しています。
また、状況に応じた派生語の使い分けも知っておくべきリテラシーです。
- とらわけ:引き分けに終わった試合で使用される。「勝ちきれなかった悔しさ」と「負けなかった安堵」が入り混じるニュアンス。
- まけほー:敗戦時に自嘲気味に使われるが、「語感が軽すぎる」「負けてワンダホーとは何事か」と毛嫌いする古参ファンも多く、使用には賛否が分かれる。
- とらほーーー(長音):劇的なサヨナラ勝利や完封勝利など、歓喜の度合いに比例して語尾が延長される。
「最後のアウトがコールされ、審判が手を挙げるまでは絶対に口にしない」。これが長年タイガースの浮沈を見守り続けてきたファンたちが共有する鉄則です。