記念すべき朝ドラ通算100作目となった2019年の『なつぞら』において、清原果耶の登場は完全な「極秘事項」として扱われました。広瀬すず演じるヒロイン・奥原なつが長年探し続けていた生き別れの妹・千遥(ちはる)役として、第14週の放送でサプライズ登場を果たした瞬間は、テレビ界に大きな衝撃を与えました。
公式発表資料や当時のSNSトレンドを振り返ると、クレジットに名前が出るや否や、視聴者の間では「まさか清原果耶が出てくるとは」「千遥の面影と演技の説得力が凄まじい」といった驚嘆の声が溢れかえりました。
特筆すべきは、当時わずか17歳(高校3年生)だった清原が、物語の後半で30代の母親となった千遥を見事に演じ切った点です。過酷な生い立ちを背負い、我が子を守るために必死に生きる女性の哀愁と母性を、立ち姿や視線の落とし方一つで表現しました。実年齢を10歳以上も上回る難役を違和感なく演じ分けたこの怪演により、業界内における彼女の評価は「若手実力派」から「唯一無二の表現者」へと完全に昇華しました。