Q1:金日成という名前は本名ではないのですか?
A1:本名は「金聖柱(キム・ソンジュ)」です。中国の東北抗日聯軍でゲリラ活動を行っていた青年期から「金日成」の変名を名乗るようになりました。朝鮮半島に古くから伝わっていた抗日英雄の伝説にあやかって改名したとされ、ソ連軍による抜擢を経てそのまま国家元首の公式名として定着しました。
Q2:朝鮮戦争を始めたのは韓国側(南側)という主張は本当ですか?
A2:明確な歴史的誤りです。1990年代以降にロシアから公開された旧ソ連の最高機密文書により、金日成がスターリンや毛沢東に対し「武力統一の機会である」と執拗に南侵作戦の許可を求め、周到な軍事準備の末に1950年6月25日早朝、38度線を越えて奇襲攻撃を開始した経緯が完全に立証されています。
Q3:なぜ金日成の遺体は土葬されず、今も展示されているのですか?
A3:社会主義圏の指導者崇拝(レーニン、毛沢東、ホー・チ・ミンなど)に倣い、体制の象徴として永久保存するためです。平壌の錦繍山太陽宮殿に安置されており、ロシアの専門家による特殊なエンバーミング処理と定期的なメンテナンスによって生前の姿を維持しています。北朝鮮の憲法上、金日成は今も「永遠の主席」と規定されています。
Q4:現在の北朝鮮の人々は、金日成をどのように思っているのでしょうか?
A4:世代によって二極化しています。ソ連の援助によって最低限の配給や医療・教育が無償提供されていた時代を記憶する高齢層には「良き指導者」という記憶が残っていますが、1990年代の大飢饉以降に育った若年層は、公式の忠誠儀礼には従いつつも、市場経済による自力生存を重視しており、思想的熱狂は大幅に薄れています。