マスターボールの熱狂は、ゲーム画面の中だけに留まりません。2023年に発売された強化拡張パック『ポケモンカード151』に収録された「マスターボールミラー」仕様のカードは、現在もコレクターズ市場で異様な存在感を放っています。このカードは、カード全面にホログラム加工されたモンスターボール柄の中に、ごくわずかな確率で「M」の刻印が入ったマスターボール柄が散りばめられている特殊なパラレルカードです。
ポケカマスターボールミラー相場が高騰した最大の理由は、その封入率の過酷さにあります。1BOX(20パック入り)を開封しても、マスターボールミラーは原則として「1枚」しか封入されていません。全153種類(151匹+トレーナーズ等)の中から特定の推しカードを自引きできる確率は単純計算で1/153となり、最高レアリティのSARを狙うよりも圧倒的に困難な仕様でした。
特に「ピカチュウ」のマスターボールミラーは、発売初期から数万円規模のプレミア価格で取引され、市場の過熱感とともに一時4万円〜5万円以上の高値を記録。その後、市場の流通量増加により一定の価格調整が行われたものの、2026年現在の市場においても「ゲンガー」や「エリカの招待」といった人気キャラクターを中心に、通常のミラーカードとは一線を画す数千円〜数万円台の安定した資産価値を維持しています。