結論から述べると、パッケージに「アルコール分0.00%」と明記されている国産ノンアルコールビールを飲用して車を運転したとしても、道路交通法が禁じる飲酒運転として処罰されることはありません。大手メーカー各社が公表している成分分析資料および法務指針においても、アサヒドライゼロやサントリーオールフリーといった定番製品は、体内にアルコールが一切取り込まれない完全清涼飲料水として製造・管理されています。
それにもかかわらず、「ノンアルコールビールで捕まった」という情報がSNSや動画プラットフォームで拡散され続ける背景には、大きく分けて2つの決定的な理由が存在します。1つは、酒税法上は「酒類」に含まれない0.1%〜0.9%程度の「微量アルコール飲料」をノンアルコールと混同して摂取してしまったケース。もう1つは、飲用直後に警察の検問に遭遇し、口内に残った香料や発酵由来成分、あるいは直前に口にした別の物質によって検査機器が数値を拾ってしまったケースです。
法的な飲酒運転の成否は「何を飲んだかという商品名」ではなく、「体内に保有しているアルコール濃度」および「正常な運転ができる状態か否か」で判断されます。完全な0.00%飲料を正しく飲んでいる限り、法的な処罰要件を満たすことは物理的にあり得ないというのが法理上の厳格な事実です。