日本の大衆洋食文化において、燦然と輝く金字塔として知られるのが「キッチン南海」の屋号です。その源流は、神田神保町で創業し、長年多くの食通や学生に愛された神保町本店にあります。創業者が築き上げた「安くて、早くて、ボリューム満点で旨い」という洋食の基本理念は、独立を許された選ばれし職人たちへと「のれん分け」の形で継承されていきました。
その系譜の中で、早稲田大学のキャンパスにほど近いエリアに拠点を構える「キッチン南海 早稲田店」は、独自の進化を遂げながら地域密着型の名店としての地位を確立してきました。神保町のエッセンスを忠実に守りながらも、早稲田という土地柄に合わせた柔軟なサービスと気さくな接客が、何世代にもわたる早大生や卒業生(OB・OG)の心を掴んで離しません。
暖簾を守る店主が毎朝仕込む食材の数々は、単なるチェーン展開の飲食店では決して味わえない「手仕事の温もり」を宿しています。カウンター越しに繰り広げられる無駄のない調理オペレーションは、まさに長年の経験が生み出した職人芸そのものです。