インターネット上の検索エンジンでは「花畑牧場 現在 倒産」「田中義剛 消えた」といった不穏なサジェストワードが見受けられます。しかし、経済誌の取材データや信用調査機関の情報を検証すると、その実態は「消えたのではなく、一般消費者の見えないところで大躍進している」というのが正確な事実です。
ブーム沈静化後、田中義剛氏が舵を切ったのは「花畑牧場ラクレットチーズ」を筆頭とする本格チーズのBtoB(企業間取引)事業でした。花畑牧場は十勝の冷涼な気候と豊富な生乳を活かし、All Japan ナチュラルチーズコンテストで最高賞の農林水産大臣賞を受賞するなど、国内トップクラスの製チーズ技術を確立させました。
現在、大手ファミリーレストランチェーン(すかいらーくグループ等)や有名居酒屋チェーン、大手コンビニエンスストアのチルドスイーツ素材として、花畑牧場のチーズや加工乳製品が大量に採用されています。一般消費者が外食先で口にする「とろけるチーズ」や「ブッラータチーズ」の多くが、実は花畑牧場の十勝工場から出荷されたものです。
田中義剛氏個人の動向としても、タレント活動はセーブしつつ、代表取締役社長として経営の最前線で指揮を執り続けています。「芸能人の道楽」と揶揄された時代を乗り越え、北海道の酪農・一次産業を六次産業化させた成功モデルとして、官公庁や農業関係者からも高い評価を獲得しています。