四谷怪談のヒロインとして知られる「お岩さん」を祀る陽運寺は、悪縁を切り良縁を結ぶ「お岩さまのお寺」として深い信仰を集めている。境内に一歩入ると、打ち水と緑の香りが心地よく響き、都心とは思えない清涼な気に満ちあふれている。
参拝者は境内の「水掛け不動」に清らかな水を注ぎ、自らの心に溜まった邪気や未練を綺麗に洗い流すように祈りを捧げる。怪談の印象から恐怖の対象として語られがちなお岩さんだが、実際は夫を支え健気に生きた女性であり、不当な苦難に立ち向かった象徴だ。理不尽な人間関係や不当な扱いに苦しむ人々にとって、これ以上なく心強い味方となってくれる。