三田寛子夫妻を語る上で避けて通れないのが、度重なる週刊誌報道とそれに伴う離婚危機の噂です。特に2016年の襲名直前に報じられた夫・芝翫と京都の人気芸妓との不倫スキャンダルは、おめでたい襲名ムードに冷や水を浴びせるものでした。
しかし、その際に見せた三田寛子の対応は、芸能史に残る鮮烈なものでした。夫の単独謝罪会見の直後、自宅前で報道陣の取材に応じた彼女は、落ち着いた佇まいで「ここからが彼の男として、役者としての真価が問われるところ」「雨降って地固まる、となれば」と毅然とコメント。夫を突き放すことなく、かつ擁護しすぎない完璧な受け答えで騒動を収束させました。
その後も2021年、2022年と女性問題や別居生活に関する報道が相次ぎ、ネット上では「なぜ離婚しないのか」「仮面夫婦なのではないか」といった声が渦巻きました。報道各社の取材データによると、実際に夫・芝翫が実家や別宅で過ごす時間が増え、物理的な別居状態が続いていることは事実と見られています。
しかし、2026年現在に至るまで法的な離婚には至っていません。その背景には、単なる感情論を超えた「成駒屋という家業と息子たちの将来を守る共同経営者」としての強固な絆が存在します。夫婦としての情緒的な結びつき以上に、成駒屋の伝統を次代へ継承するという共通の至上命題において、二人は現在も揺るぎないパートナーシップを保っているのです。