リブート(Reboot)の語源は、コンピュータのOSを立ち上げ直すIT用語の「再起動」に由来します。フリーズしたPCの電源を一度落とし、初期状態からクリーンに立ち上げるように、シリーズものとして積み重なりすぎた設定やタイムラインを一度白紙に戻し、同じキャラクターや世界観のベースを使って「最初から新しく語り直す」ことを指します。
映画業界においてリブートという言葉が定着する決定打となったのは、2005年のクリストファー・ノーラン監督作『バットマン ビギンズ』や、2006年の『007 カジノ・ロワイヤル』です。それまで続いていたシリーズの連続性を完全に断ち切り、主人公のオリジン(誕生秘話)からシリアスなトーンで再構築した手法は、批評面でも興行面でも記録的な成功を収めました。
一方、ゲーム業界におけるリブートは、ストーリーの刷新にとどまらず「ゲームプレイ体験の根本的な変革」を伴うケースが目立ちます。固定カメラ視点のアクションだった名作がTPS(三人称視点シューティング)やオープンワールドに刷新されるなど、現代のハードウェア性能とプレイスタイルに合わせたシステムの大規模な再起動が行われます。