高校時代に作成したことで広く知られる目標達成シート(曼荼羅チャート)。中心に掲げた「8球団からのドラフト1位指名」という目標の周りには、「体づくり」や「コントロール」といった技術面に交じって、「運」や「人間性」という項目が並んでいた。
スポーツ心理学の視点からこの思考法を分析すると、極めて理にかなった精神構造が見えてくる。ゴミ拾いや審判への態度、挨拶といった行動を「運を引き寄せるための行動」として自己のルールに組み込むことで、感情の起伏に左右されない確固たる習慣を形成しているのだ。
近年のアスリートプロファイリング研究においても、外部からの評価(金銭や名声)ではなく、内部からのモチベーション(自己探求や純粋な成長欲求)で動くタイプほど長期的かつ爆発的な成果を出すことが立証されている。彼の行動様式は、科学的にも極めて合理的で洗練されたセルフマネジメントの体現に他ならない。