多くのプレーヤーに愛されてきた江綿グラウンドですが、近年「閉鎖されたのではないか」「もう借りられない」という噂が急速に広まりました。その背景には、主に以下のような事情が重なっています。
第1に、民間企業による遊休資産の見直しです。バブル期前後に整備された企業保有の福利厚生施設は、維持費や固定資産税の負担、働き方の変化に伴い、全国的に統廃合が進んでいます。江綿グループにおいても、長期的な経営戦略の中で社有不動産の最適化が進められました。
第2に、周辺エリアの急速な都市再開発が挙げられます。彩都の開発進展や新名神高速道路の開通に伴い、北摂の山手エリアは物流拠点や新興住宅地としての需要が急増しました。土地利用の価値が大きく変化したことも、グラウンドの今後のあり方に影響を与えた要因の一つです。
さらに、バックネットやベンチ、フェンスといった諸設備の老朽化に対し、大規模な改修投資を行うかどうかの判断が迫られた結果、対外的な施設開放を順次縮小する形をとったのが実情です。