SNSやネット掲示板などで頻繁に目にするのが、「低電力モードを使いすぎるとバッテリーの最大容量が早く減る(劣化する)」という噂です。結論から申し上げると、この噂は科学的・技術的に完全な誤りです。
iPhoneに搭載されているリチウムイオンバッテリーの劣化を引き起こす主な要因は以下の3点です。
- 高温環境・発熱:充電しながらの高負荷処理や直射日光による内部温度の上昇。
- 高電圧状態の長時間維持:100%の満充電状態のまま放置し続けること。
- 過放電:0%の完全放電状態で放置すること。
低電力モードを適用すると、CPUのクロック数が抑えられ、端末の内部発熱が劇的に低下します。熱はリチウムイオン電池にとって最大の天敵であるため、発熱を抑える低電力モードはむしろバッテリー寿命の延命にプラスに働くのが事実です。
また、「充電中に低電力モードをオンにすると充電速度が速くなるか」という疑問に対しても、明確な検証結果が出ています。バックグラウンドでの消費電力が少なくなるため、通常時と比べて充電完了までの時間が約10%〜15%短縮されることが確認されています。急いで充電したいシーンでは、低電力モードにした状態で充電器に繋ぐのが非常に合理的です。