精肉店や通販で手に入る生の牛もつを扱う際、最初に行うべきステップが粉末を使った吸着洗浄です。ここで絶大な威力を発揮するのが生もつの下処理における小麦粉の活用です。小麦粉の微粒子は、ホルモンの複雑なヒダに入り込んだ汚れや余分な脂、雑菌を含むぬめりを強力に吸着して絡め取ります。
ボウルに生もつを入れ、全体にしっかり絡む程度の小麦粉(もつ500gに対して大さじ2〜3杯程度)と少量の塩を加えます。力を入れすぎず、全体を優しく揉み込んでいくと、小麦粉が灰色がかった粘り気のある状態へと変化していきます。これこそが臭みのもとが吸着されたサインです。
その後、ぬるま湯を使って白濁が完全になくなるまで丁寧にすすぎ洗いを施します。これがプロも実践するホルモンのぬめり取りの決定的なコツであり、この段階で嫌な匂いの約7割は物理的に遮断されます。一方、豚ホルモンの場合は特有の強い匂いがあるため、粗塩を多めに揉み込んで水分とともに臭みを引き出す「塩もみ」をしっかり行うのが基本セオリーとなります。