受験生が最も恐れるのが、宮城県特有の「調査書点(内申点)の重み」と当日の学力検査の力関係です。仙台第二高校合格ラインと仙台第一高校内申点目安をめぐっては、大手進学塾の公開データと教育委員会が開示する選抜基準の間に、ある決定的なギャップが存在します。
宮城県の調査書点は、中学1〜3年の全学年における英数国理社の5教科(各5段階=25点×3年=75点)に、音楽・美術・保体・技家の実技4教科を2倍換算(各10段階=40点×3年=120点)した、合計195点満点で計算されます。実技教科の比重が極めて高いため、主要5教科でオール5(計75点)を取っていても、実技に「3」が散見されると合計点は一気に160点台まで落ち込みます。
仙台二高の共通選抜では「学力検査:調査書」の比率が「9:1」に設定されており、一見すると当日の点数だけで逃げ切れるように映ります。しかし、現場の実情は異なります。受験者平均の調査書点が180点前後(オール5に極めて近い水準)に達しているため、内申点でビハインドを背負った受験生は、本番の500点満点テストで435〜445点以上という極限のスコアを叩き出さなければなりません。
一方の仙台一高は「8:2」の選抜比率を採用しており、仙台一高内申点目安としては170〜175点がひとつの防衛ラインとなります。当日の学力検査においては415〜425点付近が合否の分水嶺です。二高と一高の差は、単なる偏差値1〜2の開きではなく、「数学・理科の難問で満点近くを取りきる突破力(二高)」か、「国語・英語の記述問題で論理的表現を減点なくまとめあげる安定力(一高)」かという適性の違いに直結しています。