法定整備とは?車検との決定的な違いや罰則の真相と費用相場を解説

法定整備とは?車検との決定的な違いや罰則の真相と費用相場を解説

法定整備とは?車検との決定的な違いや罰則の真相と費用相場を解説の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。

中古車情報サイトや店頭のプライスボードを見ていると、整備の欄に「法定整備付」「法定整備別」「法定整備無」という3つの区別が記載されていることに気付きます。この中で最もトラブルが多発しているのが「法定整備別」の車両です。

「法定整備別」とは、車両本体の表示価格には納車前の法定整備費用が含まれておらず、整備を実施して納車する場合は別途費用を請求するという販売形態を指します。一見すると「車両本体が格安」に見えるため購入意欲を刺激されますが、商談が進むと「法定整備費用」として8万〜15万円が諸費用見積もりに突如上乗せされ、最終的な支払総額が近隣の良質車より高くなってしまう事例が後を絶ちません。

さらに危険なのは、「法定整備費用を浮かせたいから整備なし(現状渡し)で購入する」という選択です。業界関係者の証言によると、法定整備無で販売される格安車の中には、下回りやブーツ類の破れ、冷却水漏れなどの持病を抱えている車両が少なくありません。整備を行わずに公道へ出た数日後に走行不能に陥っても、「現状渡し」で契約している場合は販売店に修繕義務を問えず、全額自己負担の泥沼に陥ります。

ここで車両の命運を分けるのが、「点検整備記録簿(メンテナンスノート)」の存在です。国土交通省の自動車点検基準に則り、過去にどの工場で、いつ、どのような部品交換や調整が行われたのかを記録した公的文書です。点検整備記録簿が綺麗に残っている車両は、前オーナーが法定点検を律儀に受けていた証拠であり、走行距離の改ざんがない証明にもなります。中古車を選ぶ際は、価格の安さだけで飛びつかず、「法定整備込みの総額表示か」と「過去の点検整備記録簿が保管されているか」を真っ先に確認してください。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。